死亡保障はいくら必要?42歳会社員が遺族年金・団信・貯蓄を全部計算して出した答え

保険見直し

自分が死んだとき、家族にいくら残せばいいのか。

僕は長い間、この問いを真剣に考えてこなかった。

「2,000万円の保険に入っているから大丈夫」

そう思って20年近く払い続けてきた。

でも保険の見直しを始めて初めて気づいた。

2,000万円という数字に、ほとんど根拠がなかった。

この記事では、遺族年金・団信・現在の貯蓄をすべて含めた「本当に必要な死亡保障額」の計算方法を、我が家の実例をもとに解説します。

死亡保障の必要額の考え方

必要な死亡保障額は、この式で計算できます。

必要な死亡保障額

= 残された家族の生活費の不足分

  − 遺族年金

  − 団信(住宅ローンの帳消し)

  − 現在の貯蓄

「保険だけで備える」のではなく、公的な制度や貯蓄と組み合わせて考えることが大切です。

ステップ①:残された家族の生活費を計算する

まず、僕がいなくなった後に家族が必要とする生活費を計算します。

現在の我が家の月の支出:約41万円

ここから、僕がいなくなることで消える支出を引きます。

消える支出 月額
住宅ローン(団信で完済) 約9万円
僕のお小遣い・酒代 約3万円
僕の通信費 約0.5万円
新聞代 約0.3万円
ガソリン代の一部 約0.5万円
合計 約13万円

残る生活費:41万円 − 13万円 = 月約28万円

ただし住宅ローンは団信で完済されるため別計算なので、 実質の生活費は 月約16万円 と計算しました。

ステップ②:遺族年金を確認する

会社員が亡くなった場合、遺族には2種類の年金が支給されます。

遺族基礎年金

子どもが18歳になるまで受け取れる年金です。

項目 年額
基本額 約80万円
子ども加算(1人) 約23万円
我が家の合計(娘が18歳まで) 約107万円/年

娘が18歳になると遺族基礎年金は終了します。

遺族厚生年金

会社員限定で、妻が生涯受け取れる年金です。

時期 年額の目安
娘が18歳まで(基礎年金と合算) 約160万円/年
娘が18歳以降(中高齢寡婦加算含む) 約120万円/年
妻が65歳以降 約146万円/年

遺族年金の詳しい計算はこちら:[遺族年金はいくらもらえる?42歳会社員の我が家で計算してみた]

ステップ③:不足額を計算する

生活費と遺族年金を照らし合わせると、以下のように不足額が出ます。

娘が18歳になるまでの7年間

項目 金額
生活費(月16万円×12ヶ月×7年) 約1,344万円
遺族年金(約160万円×7年) 約1,120万円
不足額 約224万円

妻が65歳になるまでの18年間

項目 金額
生活費(月12万円×12ヶ月×18年) 約2,592万円
遺族年金(約120万円×18年) 約2,160万円
不足額 約432万円

生活費の不足合計

224万円 + 432万円 = 約656万円

プラスアルファで必要なお金

項目 目安
車の買い替え 約300万円
家の修繕 約200万円
予備費 約375万円
小計 約875万円

合計の必要額

656万円 + 875万円 = 約1,530万円

ステップ④:団信と貯蓄を引く

項目 金額
必要額合計 約1,530万円
現在の貯蓄 △600万円
本当に必要な死亡保障額 約930万円

住宅ローンは団信で完済されるため、すでに計算から除いています。

結論:2,000万円は多すぎる可能性がある

この計算から出た我が家の必要保障額は 約930万円

現在の死亡保障は2,000万円なので、約1,000万円以上が過剰かもしれません。

ただし、この計算には含まれていないものもあります。

含まれていないもの(保障を増やす方向):

  • 娘の進学費用
  • 娘の結婚費用
  • 親の介護・葬儀費用
  • 妻の老後資金

含まれていないもの(保障を減らせる方向):

  • 妻の収入
  • 退職金・死亡退職金
  • 将来の昇給・貯蓄の増加

これらを含めて考えると、1,000〜1,500万円程度が妥当なラインかもしれません。

死亡保障を見直す判断基準3つ

① 加入したのが10年以上前

当時の家族構成・収入・貯蓄と今は違う。必要保障額も変わっているはず。

② 転換している

転換は古い保険の解約返戻金を新しい保険に充当する仕組み。この時点で損をしている可能性が高い。

③ 遺族年金・団信を考慮していない

「保険だけで全部カバー」という前提で計算していると、必要以上に高い保障になりやすい。

FP相談で確認したこと

無料のFP相談で、この計算が妥当かどうか確認しました。

FPから言われたこと:

  • 転換している保険はその時点で損
  • 死亡保障は毎年減っていく「収入保障保険」のほうが合理的
  • 保険より「公的制度+貯蓄+投資」の組み合わせを考えるべき

FP相談の詳しい内容はこちら:[FP相談してきた|年間90万円の保険料は減らせるのか]

まとめ

死亡保障の必要額は「感覚」ではなく「計算」で出せます。

計算の手順:

  1. 残された家族の生活費を計算する
  2. 遺族年金を確認する
  3. 不足額を出す
  4. 団信と貯蓄を引く

我が家の場合、2,000万円の保障に対して実際に必要な額は約930万円という結果でした。

「なんとなく入っている」保険を一度、数字で見直してみることをおすすめします。

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